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森林浴についてと効果


一年のうちで、自然と親しむ時間が恋しくなる秋。

空気が空が澄んで、木々はそれぞれの姿を美しく変容させる時期ですね。



自然とのかかわりを通じて、

日常生活の中での森林浴の取り入れ方と大切さをお話しします。



樹木の生い茂った場所には多量の気が充満しています。

森林に行くと、とても爽やかで、いい気分になります。

ちょっとした風邪や微熱、疲労感、倦怠感などは、森林を歩くだけで治ってしまう

場合があります。



もう少し症状の重い目や不眠症なども森林の多い所へ行くと軽減されるようですが、

反対に都会やビル、パソコン等の電気機械類の中、人工的に閉鎖された空間にいると、

その症状は悪化していきます。



身体に良いと言われる栄養素、運動、空気清浄機や浄水器などを生活に取り入れても、

コンクリートに囲まれた自然界の気の少ない所では、身体改善、健康へは近づけない

のです。



都会で生活する以上、様々な電化製品を使っての生活の工夫は必要なのですが、人工的

環境の中では、いつしか人体の生命力は徐々に低下してしまうのです。



それは何故でしょうか?



実は私達の身体は「電気」によって動いている事と関係するのです。

地球上のあらゆる所、あらゆる物に電気が存在しています。



人体にも電気の流れがあって、

心電、筋電、脳波となって絶えず人体内をめぐっています。



自然界での大きな電気の流れは雷ですね。

電気のある環境は「電位」「電界」と定義されています。

森林や自然界の中には「マイナスイオン」が沢山あり、癒しの効果がある、というのを

聞いた事があると思います。



体内電位には「マイナス」「プラス」があります。マイナスイオンが体内に取り込まれ

ると酸素運搬能力が高まり、新陳代謝が促進されます。その為、疲労回復、精神安定に

役立つとされています。



滝や噴水の近くの細かい水しぶきがマイナスイオンは多いと言われますので、

心がホッとすることがありますね。

反対に、人工的な空間や電気製品の多い所に行くと「プラスイオン」が多いと言われて

いますので、このような環境に長くいるとストレスを溜めやすく、イライラしたり、

何もしなくても疲れやすくなったりするのです。



又、森林から発散される「フィトンチッド」という成分が、

精神を落ち着かせリラックス効果を生みます。

フィトンチッドやマイナスイオンと共に目に見えないものでありますが、

森林セラピーの生理的効果の実験が行われ、科学的解明も証明されています。



例えば、

NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性化、唾液、血液成分の分析などです。

実験の結果、森林浴を行うと

ストレスホルモンである唾液中コルチゾール濃度の低下、リラックスした時に高まる

副交感神経の昂進など、ストレス解消や癌の予防につながる細胞が活性化される事が

わかりました。(独)森林総合研究所生理活性チーム長 宮崎良文氏らによる実験結果

又、東洋医学の基本理念「天と地の接する所」地表は「陰陽の交わる所」すなわち生命

の生じる所でもあります。



荘子は「天一・地二・三万物を生ず」と言っています。


天と気と血と気が交流する地表こそ、

生命を維持していく上で最も大なるエネルギーが存在する所。


太陽からのエネルギーが大地に降り注ぎ大地を温め、湿り気が立ち昇る陽気と陰気の

交流は太陽と地球に大地と水がある限り永遠に続くもの。

その交流、エネルギーの流れの中に身をおけば、私達人間の生命力も活性化していく

はずです。



特に、秋は自然と交流しやすい時期ですので、

木の多い公園に行ったり、紅葉を楽しんだり、大地のエネルギーを感じたりして、

生命力を高めて細胞から元気になってください。


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